佐野洋子

1938年、父利一、母シズの第二子、長女として生まれる。幼少時代を中国の北京で過ごし、終戦後に帰国。武蔵野美術大学デザイン科卒業後、白木屋デパート宣伝部勤務を経て、ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。帰国後、デザイン、イラストレーションなどの仕事を続け、絵本作家としてデビュー。代表作に『100万回生きたねこ』『おじさんのかさ』『わたしのぼうし』など。エッセイストとしても活躍し、『神も仏もありませぬ』で2004年に小林秀雄賞、08年に巌谷小波文芸賞を受賞。03年、紫綬褒章受章。10年11月5日、東京都内の病院で死去。享年72。